日本楽友会

前野港造氏の遺品より

2018年6月、本年度の総会・親睦会が開催される３日前に岡山県に在住の山本　俊様よりこんなメールが届きました。

はじめまして、岡山の山本俊と申します。

実は私が懇意にさせて頂いていた方が前野港造氏のお弟子さんで、去年亡くなられたのですが、その方の遺品の中から、随分前に前野さんの息子さんから借りたと思われる写真アルバムが出て来まして、その中に非常に貴重な写真が何枚かありましたので、写真データを送らせて頂きます。

どうぞ資料として保管の方よろしくお願いいたします。

とり急ぎ。失礼いたします。

（2018/6/7）

世の中、こんな親切な方がいらっしゃったのです。ウェブマスターは「ああ、このホームページを作っておいてよかった」とつくづく思いました。「日本楽友会」のホームページを見つけてご覧になっていたのです。

ホームページの効用は想像以上のものがあります。

過去にも同じ経験がありました。サリナ・ジョーンズはそれで兄妹のように親しくしています。私の書いた記事を見つけてメールをくれたのです。

山本さんから送っていただいた貴重な写真を掲載致します。（2018/6/７・広報わかやま）

写真の早速の掲載ありがとうございます。
会員の方で、写真に写っておられる先輩達をご存じの方も多数おられると思います。

亡くなられたのは、藤原憲一さんという方で、1960年代の高校時代に高校の吹奏楽部の指導者として前野先生が岡山県から派遣され、家が近所だったこともあり、前野先生の自宅に入りびったって昔のジャズのお話しを聞かせてもらってたそうです。
ちょくちょく笠置シズ子さんから電話があったり身体を壊されて入院されていた時には、田端義夫さんがお見舞いにこられ、たまたま病室におられた藤原さんが撮った写真も何枚も残されてます。

その縁で、前野先生のアルバムを息子さん（養子）に借りていたようです。
しかし、そのアルバムの写真に何枚か欠落した部分がありまして、その部分はおそらく、お話しに出ている内田晃一さんが例の本を執筆された時に貸出したまま返却されてないのではと推測します。

写真以外にも、前野先生の奥様のおそらくは前野先生の葬儀の時に原稿も残されており、そこに楽友会様の結成のいきさつも書かれておりますので添付させて頂きました。
それと、前野先生の指導を受けていた岡山のアマチュア・ジャズ・サックスの方に前野先生直筆の譜面を頂いたのでそれも添付させて頂きます。

藤原さんはその後カウント・ベイシーのツアーの手伝いをやったきっかけで本場ニューヨークでケン・ミュージックというレーベルを立ち上げ、秋吉敏子さんなどのレコーディングをリリースしていました。
日本に帰ってからは岡山に腰を据え、国内外のジャズやクラシックのミュージシャンの招へいに力を注いでおられました。

岡山には、まだまだ実際に前野先生に指導を受けたことのあるジャズ・ミュージシャンの方々がおられますので、リサーチを続けでいきたいと思います。

まだまだ遺品整理の最中なので今後ともなにか出て来ましたその都度データを送らせて頂き、前野先生の息子さんの許可が下りれば楽友会関連の資料は現物を送らせて頂こうと考えております。

今後ともよろしくお願いいたします。
楽友会の諸先輩方にもよろしくお伝えください。

山本　俊

（2018/6/8）